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エンジニアのビジネススキル!勉強はアウトプットを意識する

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アウトプットを意識した勉強を


「学び」の姿勢

社会人の「学び」には、現場における知識や技術の習得や、経験の積み重ねなど、実務に直結するもの以外にも、本を読んだり研修に参加するなど、望みさえすれば機会はいくらでもあります。しかし勉強熱心であるにもかかわらず、それが実際の仕事に活かされないとなれば、単なる自己満足に陥っているのかもしれません。
例えば資格試験を受けるために勉強する場合であっても、参考書を読んだだけでは理解しているかどうかは分かりません。そのため過去問を繰り返し解いたり、模擬試験を受けることが効果的なのです。同じく明確な「設問」を意識しづらい日々の勉強の場合にも、アウトプットの場面を想定しながらインプットを進めると、効率的な勉強ができます。

理解を高める工夫

ここで社会人の学びの場合のアウトプットとは、勉強した事柄を同僚や仲間に伝えたり、自分なりにノートにまとめたり、あるいは勉強会や朝礼などの場で発表したり、と工夫次第で様々な場面を活用できます。逆にこのようなアウトプットの場を、具体的に想像することによって、真剣にインプットしようとするでしょう。
自分なりにまとめてみたり、他人に伝えるためには、内容を理解して自分の言葉に置き換えることができなければなりません。その過程において、疑問点や曖昧な点が浮かび上がってくるでしょう。漫然と本を読み流すだけ、あるいは講師の話を聞き流すだけであれば、それでも良いのかもしれませんが、他人から更に突っ込んで尋ねられると想定していれば、嫌でもより詳しく知ろうとするでしょう。このように学ぶためには、自分をそれに適した環境に追い込むということも大切な工夫です。

沈思黙考

アウトプットを意識するとはいえ、すぐに役立つハウツー本だけではなく、じっくりと考えさせてくれるような哲学や文学など、一見仕事に役立ちそうにないように思える分野にも、好奇心を持つことも大切です。ビジネスにおいても、異文化交流や異業種交流が盛んに行われているのは、思いがけぬ所に転がっているアイデアやチャンスに出会うためでもあります。物事に対する考え方には、人それぞれの癖があり、意識しなければいつもの楽なやり方を繰り返すだけです。
しかし慣れたその考え方は、大抵はリスクを避けて効率も良いはずなのですが、時にはとんでもないリスクを抱え込む羽目になるのです。バブル景気の崩壊によって不況に陥った日本社会で、それでもこれまで通り、旧態依然の体制を維持しようとするあまり、リストラや倒産に追い込まれてしまった「茹で蛙」の例に倣いたくなければ、自分の考え方の癖を見抜き、新たな知見に目を見開くよう、努力し続ける他ありません。

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